オンラインカジノの法律で欠かせないのが「税金」のお話です。
海外のオンラインカジノで稼いだときには、税金はどのようになるのかご存知ですか?
今回は、オンラインカジノの利益に対する税金についての知識を学んでいきましょう。
そもそもギャンブルにかかる税金って何?という人も、この記事をぜひ参考にしてください。
オンラインカジノの利益に税金はかかるのか?
結論からお伝えすると、オンラインカジノの勝利金には税金が課せられます。
海外に拠点があるため、その国の税金がかかるのかと思われるかもしれません。
実際に必要になるのは、日本の所得税のひとつである「一時所得」です。
同じ所得税の分類のなかで、よく勘違いされるものとして「雑所得」があります。
副業での収入を確定申告するときには雑所得で計上するため、オンラインカジノの収益も同じだと誤解されやすいのです。
日本の所得にかかる税金である「所得税」は、その所得を得た方法によって大きく10の分類で分かれています。
分類の違いにより、課税対象額の計算方法が変わるなどの違いもあり、どの所得税になるかは非常に重要な問題です。
一時所得と雑所得の分類の違い
一時所得と雑所得の違いは「継続的な経済活動の収益であるか」という点と「経費を計上できるかどうか」ということにあります。
まず、オンラインカジノの収益にかかる一時所得の対象は「営利を目的にした継続的な経済活動による収入以外で得たもの」に課せられる税金のことになります。
経済活動外の収入の具体的な例を挙げますと、宝くじを除く懸賞の賞金や保険の満了金などが挙げられます。
このほかにも、立退料やギャンブルで得た所得も含まれ、オンラインカジノはこの分類に含まれます。
次に雑所得の対象は「営利を目的とした断続的な経済活動」という違いがあります。
労働または物品や資産を業務として売買した利益や収入のうち「給与所得」「事業所得」に当てはまらないものが「雑所得」となるということです。
簡単に言えば労働の対価ということで、サラリーマンの給料や個人事業や法人の事業収入の所得です。
同じ所得税でも雑所得と一時所得では、経費の考え方が大きく異なります。
オンラインカジノの経費と言えば、収益を得るまでに使った損失と入出金手数料が主な内容でしょう。
もしも「雑所得」がオンラインカジノに適用されるならば、経費計上が可能なため、損失額も計上できることになります。
投資金が経費計上できるということは、1年間の勝利金と使った費用の累計で計算できるということです。
しかし、一時所得での経費計上は「収益を得たときのみ」になり、それまでの損失額は対象外になってしまうのです。
つまり、収支は年間ではマイナスであっても、1年間の内に得た勝利金のみが課税計算の対象となります。
一時所得は雑所得と違い、負けた額を考慮せず「勝利金のみの累計金額」だけが課税対象なのです。
ギャンブルでもオンラインカジノだけ税金がかかるのか?
「同じギャンブルでもパチンコや競馬はどうなの?」という疑問もあるかと思いますが、日本の税制上はどちらも課税対象です。
オンラインカジノ以外のギャンブルにも、税金は同じように「一時所得」が課せられています。
しかし、きちんと納税している話はあまり聞かれたことがないかもしれません。
実はそれにも理由があり、公営ギャンブルやパチンコでは主に現金のやり取りになるため、税務署もお金の流れが確認ができないのです。
実際には納税の義務はあるけれど、自主的な行動に頼るしかないというのが日本のギャンブルの現状にはなります。
このようなものとは違い、オンラインカジノで納税しないと危険な理由は「入出金履歴が残る」ということです。
お金の流れが明確であるため、後からでも税務署からの指摘を受ける可能性は大いにあります。
納税を怠れば当然「脱税行為」として厳しい処罰の対象です。
行政罰としての高額な追徴金だけでなく、悪質なものには刑事罰としての罰金と懲役刑もあります。
競馬や競輪に関しては一部例外になるものもあり、国税庁でも「購入期間・購入回数・購入頻度・その他の状況や事情」などの条件を満たしているものは雑所得扱いとなります。
参照先:国税庁HP
オンラインカジノの税金はしっかりと確定申告をしよう
オンラインカジノの勝利金の税金は、毎年しっかりと確定申告が必要です。
また、一時所得の計算方法は雑所得と違うため、勝利金のみの累計ということには注意してください。
「年間マイナス収支だから自分には無縁だ」と思っている人でも、実は課税対象になっている可能性があります。
周りから話を聞かなくとも、日本のギャンブルでも実際には同じように納税義務があります。
競馬のWIN5で高額配当を当てた人の脱税による摘発のニュースも過去に実際にありました。
資金の流れが明確なオンラインカジノの勝利金の納税は、くれぐれもお忘れのないようにしておきましょう。